「不妊治療を始めたいけど実際の治療スケジュールは?」
「病院HPには想定スケジュールや費用が記載あっても実際の生活に落とし込んでイメージができない」
「自分で注射をするらしいけど、実際何度自己注射するんだろうか…かなり痛いのだろうか?」
インターネットを調べても、実際の通院スケジュールや費用の内訳が分かりにくい。。
”リアルな体験談を知りたい、日常生活でどのくらいの負担になるのかイメージが出来る体験談を知りたい”と感じたのを覚えています。
この記事では、私が実際に古賀文敏ウイメンズクリニックで不妊治療を受け、妊娠に至るまでの流れをできるだけ詳しくまとめました。
実際の通院スケジュール、通院回数や期間。自己負担費用・合計費用。自己注射の回数や種類。など私が事前に知りたかった「古賀文敏ウイメンズクリニックのリアルな情報」が分かります
この記事を読んで、古賀文敏ウイメンズクリニックで治療を考えている方が少しでも”実際の”治療スケジュール・費用等のイメージができ、不安が減ったと思ってもらえると嬉しいです。患者の立場として、正直にお伝えします。
不安症な私は事前に実際の所が分からずとまどった点はありますが、その他は古賀文敏ウイメンズクリニックさんに通って本当に良かったと思っています!丁寧な対応で1度の顕微授精で妊娠できました。不満点は全くない病院です^^
古賀文敏ウイメンズクリニックを選んだ理由

福岡で不妊治療で有名な病院はいくつもあり迷いましたが、不妊治療の成功率が高く、通いやすいという理由で古賀文敏ウイメンズクリニックを選びました。
ART実績
| 移植後の妊娠率 | |
| 2024年 | 41.4% |
| 2023年 | 40.7% |
| 2022年 | 40.0% |
| 2021年 | 39.4% |
| 2020年 | 39.89% |
2022年での一般的な体外受精の妊娠率は36%と言われる中、古賀文敏ウイメンズクリニックでは年々妊娠率の上昇がみられており不妊治療に特化した病院だと感じました。
古賀文敏ウイメンズクリニックの口コミ
顕微授精で可愛い息子を授けて頂き来月出産予定。
古賀先生の雰囲気はとても柔らかく毎回安心しました。
内診も丁寧で採卵・移植も痛くありませんでした。
他の医院で1年以上不妊治療をして授からなかったのに、こちらで移植すると一発で妊娠しました‼
体外受精の実力はピカイチだと思いました。
タイミング法で通院しましたがその間に化学流産を3回。
そのことについて全く寄り添ってくれませんでした。
体外受精をすぐに勧めてくると周りから聞きました。
タイミング法の方にはお勧めできない病院です。
受付の対応が高圧的、予約もまともにとれないとか、不信感しかない。
体外受精の成功率と古賀先生の優しい雰囲気、確かな技術に高評価があるようです。その反面、タイミング療法などでの妊娠率は高くない様子。自信のある体外受精を勧めてしまうためお金にがめついという口コミも見られました。
古賀先生は優しい話し方で丁寧な内診で本当に痛みもありませんでした。他スタッフは的確に質問に答えて下さり安心できました。しかし感情的に話しかけてくれる事は無くドライな印象はあります(妊娠時「おめでとう」とは言われません)でも目的は妊娠することなので私は特に気になりませんでした。
実際の治療スケジュール

初診時35歳、2人目不妊。不妊検査は別医院で済み。私の機能性不妊の診断で古賀文敏ウイメンズクリニックへ。顕微授精にて1回で妊娠。
基本的な体外受精のスケジュールとしては
不妊検査➡卵巣刺激💉➡採卵➡受精させて培養➡(凍結)➡胚移植➡黄体期管理💉➡妊娠判定➡婦人科転院となります。
今回イメージしやすい様にカレンダー月で分けて実際のスケジュールを表してみました。(曜日は無視してください)
受診初月/2回

私は前医で不妊検査を終えてから古賀文敏ウイメンズクリニックを受診しました。週の中旬からの表になっていますが、卵巣刺激開始までの受診回数は私2回夫が1回(夫のみ可)でした。
初回は自費で感染症や※栄養値の採血を受けます。
内診も同時にありました。ここで体外受精が可能な状態か先生が判断されます。同意書の説明や採血結果の説明と同意書の提出で治療前に最低2回の受診です。夫も同様に自費で感染症・精子検査・私たちは精子凍結まで行いました。
卵巣刺激のため自己注射の必要性があります。不安に感じたため無料の注射練習で1度余計に通院しました。
私が迷走神経反射を起こすタイプのため、看護師さんの前で針を刺して痛みの程度のイメージが出来た事ですごく安心しました。
血糖スパイクに注意した食事を勧める。精製された糖質・加工品を制限し良質なタンパク・ミネラル・ビタミンを摂取し、カゼイン・グルテンを控える事で腸の炎症を抑える考え方。基本的な栄養の採血と葉酸・ビタミンD・尿糖などの採血がありました。
私は勉強したので知っていましたが、ふつうのお医者さんは蔑ろにしている栄養学の分野も理解して採血してくれるので古賀先生の信頼感が高まりました◎
採卵月/5回

採卵月は生理3日目以内に受診して治療がはじまります。
受診日は看護師さんが注射を打ってくれます。
採卵月は注射開始受診1回、卵胞の状態チェックで2回、採卵日、その後の受診1回の合計5回でした。
採卵月の初回受診(表:4日)と最後の受診(表:31日)は生理3日以内に受診しなければなりません。
生理に左右されるため、予定が読めないのがドキドキ。
採卵後リセット月/0回

移植まで子宮や卵巣状態を休ませるため、採卵後2回生理がきてからの移植になります。
おーい、移植まで2か月も待てないよ…
と、衝撃的な事を聞いた生理40日周期のわたし。
移植までもっと時間がかかると思っていたのですが、採卵後から始まる内服のおかげで2週間おきに生理が来てくれました。
私の場合採卵日から移植日まで54日程度でした。

この月の受診はありませんが、内服薬と1日おきのテープの調布があります。
移植月/3回

子宮や卵巣の状態を確認するための受診、排卵を抑制するための注射も貰います。
ここからテープと並行して膣剤が毎日始まります。移植当日は15分程度で終了、移植2週間後の判定受診の合わせて3回の受診でした。
移植日は「よかったーおわったー」と安心しきっていたところで、肩に2本も注射を刺されビックリ

卒業月/2回

本来卵胞は月1個の排卵です。体外受精では卵巣刺激により数十個が成長させられ採卵されます。そのため黄体ホルモンが通常より不足する状態になります。
それを補うために、黄体補充の注射やテープ膣薬が必要になります。胎児の状態・心音の確認のための受診と、自己注射の受け取りで最終日までに2回受診しました。
私は妊娠8週目で卒業でした
母子手帳の申請の診断書も古賀文敏ウイメンズで頂いて卒業しました
古賀文敏ウイメンズクリニックの通院回数

トータルで13回(注射練習含む)+夫の受診1回でした。初診から採卵までは7回(注射練習含む)移植まで3回、妊娠判定から卒業まで3回。
どーしても、採卵するまでが通院回数が多くなりますね
古賀文敏ウイメンズクリニックの通院期間

私の場合、生理周期と初診日がとてもタイミングが良く無駄な時間が無かったためとても短い通院で1回で妊娠することが出来ました。また、自己注射を選択したことで通院回数も減らせました。
そして、内服や調布薬を受け取るためだけの無駄な受診をさせ無い病院側の工夫もありました。
予め患者にお薬を渡しておいて、生理周期に合わせてお薬の開始日をメールでやり取りする等工夫があり受診が少なくすみました
古賀文敏ウイメンズクリニックで実際にかかった費用
不妊治療にもいくつも治療方法があります。私たちはアンタゴニスト法の卵巣刺激法・顕微授精・精子凍結の胚盤胞まで目指すという治療方針でした。そのため自費の部分もあります。
胚盤胞まで目指すか等治療方針を古賀先生に一任しますか?の同意書があり、私たちは一任しました。
先に結果を伝えますと、自費費用も合わせて高額療養費も利用してトータルで30万超でした。ネットで出ている概算金額とあまり変わらない結果となっています。
採卵数11個から胚盤胞まで分裂したのは2個。2個個別凍結。融解胚移植。
実際の移植回数1回で1個移植。精子凍結していた精子にて受精。
不妊治療でかかった費用/3割+10割負担で30万超

初診日は必ず10割自己負担になります。そこからは保険3割負担で受診。カード払いもできます。採卵日は現金払いのみでの支払いです。この月の受診費用の総額が15万円超えであったため、後日高額療養費を申請して返金を受けました。
私の場合、精子凍結など10割自己負担で3万円のメニューを付けているので、人によっては多少安くなるかもです。
最初からマイナ保険証であれば、高額療養費の申請書類を書かなくても勝手に限度額までの支払いで済み楽ちんです。
採卵・移植での支払い金額

採卵当日は【採卵基本料金】+【採卵加算10個以上】+【麻酔代】+【薬剤処方料金】=34,210円/当日現金支払い。
後日【顕微授精・培養管理費9個以下】+【胚盤胞作成加算】+【胚凍結】+【タイムプラス】=80,700円/送金。
移植当日は【胚移植術・融解】+【薬剤処方料金】=43,480円/当日現金支払い。でした。
支払う費用が人によって変化するのは赤ラインの部分です。採卵に関してはトータルで最大175,000円かかる人も居るようです。
10割自己負担になるもの

私の場合、10割負担になったものは以下のものです。特別オプションは精子凍結くらい。
| 初回検査費用 妻 | 25,230円/AMH有 |
| 初回検査費用 夫 | 12,450円/精子検査有 |
| 精子凍結費用 | 35,000円 |
| タイムプラス(強制でついてくる) | 33,000円 |
| 妊娠後の妊婦検診費とホルモン補充の薬剤費 | 71,270円 |
アンタゴニストでの注射回数/自己注射回数と種類

アンタゴニスト法は、複数の卵胞を育てながら排卵を抑制抑制する卵巣刺激法です。鉾と盾の様な方法…。
そのため色んな種類の注射を時間に注意しながら使います。
自己注射では注射方法の違う皮下注射・筋肉注射を習得する必要があります。
実際の注射回数と自己注射回数

トータルでは19回も注射しています。自宅での自己注射はなんと13回(涙)しかも1日2本打つこともあります…。体に入れる注射の本数としては19本以上…
皮下注射は痛いけど、その部分が痛いという感じ。
筋肉注射は部位や種類により数日痛みが続きます(でも耐えられる痛み!)
不思議と自己注射の筋肉注射は全く痛くなかった、謎現象
皆様を励ますつもりで書きますと、自身が看護師でありながら採血されると痛みで意識を飛ばす人間ですが…
不妊治療の注射の痛みで意識は飛びませんでしたのでご安心を!(笑)
注射の種類

私の場合は、筋肉注射を避けたかったので筋肉注射できるものも皮下注射で打ったものもあります
| 名称 | 主な使用目的 | 形状 | 打ち方 |
| フォリルモンP | 卵胞育成 | 注射針で希釈 | 皮下注射 |
| ゴーナルF | 卵胞育成 | ペンタイプ | 皮下注射 |
| HMGフジ | 卵胞育成 | 注射針で希釈 | 皮下注射 |
| セトロタイド | 排卵防止 | 注射針で希釈 | 皮下注射 |
| オビドレル | 排卵誘発 | 先に注射器に補填されているシリンジ型 | 皮下注射 |
| プロゲデポ | 妊娠の継続 | 注射器で希釈 | 筋肉注射 |
| ゴナドロピン | 妊娠の継続 | 注射器で希釈 | 皮下注射 |
注射器で希釈とは、自分で注射針・注射器を組み立てて、薬剤を1ccの生理食塩水で希釈し、自己注射するという方法を表しています。
ペンタイプは在宅インスリンの様な形で使用しやすいです。
先に注射器に補填されているシリンジ型とは。注射針も注射器も一体になっていて薬剤も補填されているのでそのまま自己注射ができるものです。
古賀文敏ウイメンズクリニックの雰囲気

天神の真ん中にありながら、ホテルの様な内装で落ち着いて過ごせます。前述しましたが、古賀先生は優しい話し方で丁寧な内診で本当に痛みもありませんでした。
他スタッフは指導が行き渡っており質問に的確に答えて下さります。同じ看護師としてとても勉強していると分かり安心できました。
その反面的確過ぎてスタッフの感情を感じる事が無くドライな印象はあります。初診問診時も今までの経歴は簡単なものでいいという雰囲気を感じました。
体外受精をただただ淡々と進めていく病院という感じ。心が落ち込んで辛いと感じてる患者さんが辛いと感じるのはこの点だと思いました。でも、目的は妊娠することなので私は特に気になりませんでした
予約制ですが、時々待ち時間が30分ほどかかる時もあります。病院なので許容範囲です。

場合によっては外出もでき、天神の街中にある病院なので近くの書店で時間をつぶすこともできました。
最終的に私は短期間で妊娠が成立したため評価としては高評価になっています^^
- 1回ARTの最終費用は30万超程度
- 通院回数13回+夫1回
- 通院期間約5か月(内1か月通院無し)
- 自宅注射13回は頑張る必要あり
- 確かな体外受精技術と徹底したスタッフ教育
- ドライな病院でメンタルケアは期待できない?
- 体外受精以外では通院微妙?


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